筑波大学との二次共同研究
筑波大学との二次共同研究
アポトーシス誘導作用、試験方法
今回用いたMultiCaspaseは、2種類の試薬でESD処理した細胞を染色し、その染まり具合をフローサイトメトリーにより測定し、細胞がアポトーシスのどの期に存在するかを測定することができる。
試薬の1つである、SR-VAD-FMKは細胞浸透性の試薬で、アポトーシスにより活性化するMultiple caspaseと共有結合する。
その結果得られるシグナルは、細胞に存在する活性化カスパーゼの量と比例するので、SR-VAD-FMKにより染まる細胞は、アポトーシスの前期~中期に存在するとみなすことができる。
もうひとつは、膜構造の完全性指示薬 7-AADである。膜が完全である、生細胞や健康な細胞、アポトーシス前期~中期の細胞には染まらないが、死細胞、アポトーシス後期の細胞は染まる。
この2試薬の染まり具合により、上表のように細胞を分類することができる。