短鎖脂肪酸と炭水化物・大腸がん
EU圏の人たちもES大豆発酵生産物を使った短鎖脂肪酸エコサンテ液”を飲み始めました
炭水化物を摂りすぎると大腸がんになる?!
脂肪摂取量の増加以外にも、炭水化物を摂りすぎると大腸がんになりやすいとも言われています。逆に、穀類や豆類などの植物性繊維(食物繊維)の多い食事を摂っている人の大腸がんの死亡率や、罹患率が低いという研究結果も報告されています。(医学・健康情報サイト J-Medical)
今回は表題が「炭水化物と大腸がん」なので、脂肪との因果関係に関しては割愛し、「炭水化物の摂りすぎ=大腸がんになりやすい」について、さらに掘り下げて調べてみました
炭水化物とは何か?
炭水化物は、単糖を構成成分とする物質の総称です。分子式で表した時に、炭素と水素、酸素があることから炭水化物と言われます。
単糖とは、それ以上分解できない糖類の最小物質であり、ブドウ糖(グルコース)や果糖(フルクトース)、ガラクトース等が有名です。
人間の体では、でんぷん(単糖がいっぱい繋がったもの)等の炭水化物を分解し、単糖にしてエネルギーにし活動しています。
分解酵素が無いため人間は分解できませんが、食物繊維も炭水化物です。草食動物では、食物繊維を分解して二糖類や単糖にできるため、草を食べてエネルギーを得ることができます。(管理栄養士の栄養ぶろぐより引用)
ここで注目したいのが糖質です。なぜなら、がんは「糖」が大好物ですからです。がん細胞の「糖好き」を応用したのがPET(陽電子放射断層撮影)検査です。最先端のがん検査からも、がん細胞が糖をエサとしていることは明らかな事実です。
ではどんな炭水化物を摂取すれば良いのでしょうか?
炭水化物とは【糖質】と【食物繊維】の総称です。糖質(ブドウ糖)はがんのエサになってしまうので、食物繊維を摂取することが大切となります。
今でこそその機能が注目される食物繊維ですが、20~30年くらい前までは、「取るに足らぬ成分」で、食物繊維自体に栄養的価値はないとされていました。
食べてもエネルギーにもならずに排出されるだけだし、小腸で吸収される他の栄養分の利用を妨げるとまで言われていました。だから、栄養素として扱われていなかったのです。
そんな食物繊維が注目されるようになったのは、1972年に英国のデニス・バーキット博士らが「食物繊維は大腸がんの予防に大きな影響を与えている」と報告してからです。
さらに、日本人の食生活は米国人に比べ、食物繊維の摂取量が多いことが分かりました。日本の方が大腸がんの発症数が少なかったことから、日本の研究者の間でも食物繊維への興味が高まりました。
食物繊維は、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維に大別され、効果が異なります。どちらの効果も得られるようにするには、毎日の食事で水溶性・不溶性の食物繊維の多い食品を組み合わせてとるよう心がけるとよいです。
食物繊維摂取量と大腸がん
食物繊維をとらない女性は大腸がんに注意
米や、ニンジンやキャベツなどの野菜、納豆などに含まれる食物繊維の摂取量が極端に少ない女性は、大腸がんになりやすい傾向がある――こんな研究結果が約8万人を対象にした調査で示された。
米や、ニンジンやキャベツなどの野菜、納豆などに含まれる食物繊維の摂取量が極端に少ない女性は、大腸がんになりやすい傾向がある――こんな研究結果が約8万人を対象にした調査で示された。
この研究は、厚生労働省がん研究助成金による大規模な疫学調査「多目的コホートに基づくがん予防など健康の維持・増進に役立つエビデンスの構築に関する研究」(主任研究者=津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)で行われた。
研究班は岩手、秋田、長野、沖縄、茨城、新潟、高知、長崎、沖縄、大阪府の10府県の約8万人を6年間追跡調査し、138種類の食品について、食べる頻度と量を答えてもらい、それぞれの食物繊維の摂取量を推計し、大腸がんリスクとの関連を調べた。
食物繊維の摂取量と大腸がんリスクについて、量が多いほどリスクが低くなるという関連はみられず、多くの場合で必要な食物繊維は普段の食事でとれており、それ以上とってもがん予防の効果は変わらないだろうと示唆された。
しかし、食物繊維の摂取量が極端に少ない女性では、大腸がんになる比率が高い傾向がみられた。大腸がんになった女性187人を、摂取量で7群に分けて分析したところ、「最少」(1日平均約6g)の人たちが大腸がんになる危険度は、「最多」(同約20g)の人たちに比べ2.3倍に高かった。
欧米で行われた疫学研究では、食物繊維に大腸がん予防効果は認められないという結果が多いが、ヨーロッパ8カ国52万人を対象としたコホート研究では、食物繊維の摂取量が多いほど大腸がんリスクが低くなったという報告がある。
研究者らは、大腸がんの予防の観点からは食事で食物繊維をほどほどとれば十分だが、極端に少ない人では大腸がんのリスクが高くなる可能性がある、また、食物繊維を十分にとることは心疾患や糖尿病など予防の点で有益であることは変わらないと結論している。
一方で下記のようなデータもあります。
(米国ピッツバーグ大学による研究)
20人のアメリカ人と20人のアフリカ人に逆の食生活をしてもらった所、西洋の食事をとったアフリカ人は大腸がんになりやすい腸の状態へ著しく変化したということがわかりました。
20人のアメリカ人と20人のアフリカ人に逆の食生活をしてもらった所、西洋の食事をとったアフリカ人は大腸がんになりやすい腸の状態へ著しく変化したということがわかりました。
一方で「たった2週間アフリカの伝統食生活を送るだけで、がんのリスクが減ることが分かりました。この短期間で著しい好反応が見られた研究結果は、大腸がんのリスクを変えることは決して遅くないことを示しています。」と低たんぱく質で食物繊維の多い食事の健康効果をステファン・オキーフ医師は指摘しています。
また、研究者は、大腸がんになる3分の2はこうした食生活の変化で防げることができると見積もっています。(出所:Diet swap shows harm Western diet can cause)
ではなぜ食物繊維は体に必要なのか!
食物繊維の働き
• 便のかさ増し • 血糖値の上昇を防ぐ • コレステロールを下げる • 満腹感を与える
• 便のかさ増し • 血糖値の上昇を防ぐ • コレステロールを下げる • 満腹感を与える
このような働きから、得られる効果はなんでしょう?
食物繊維から得られる効果
・便秘解消 •腸内洗浄 •肥満防止 •成人病防止 •動脈硬化防止
•大腸がん予防 •高血圧予防 •糖尿病予防
・便秘解消 •腸内洗浄 •肥満防止 •成人病防止 •動脈硬化防止
•大腸がん予防 •高血圧予防 •糖尿病予防
他にも、様々の病気予防効果が期待できます。